幸せ7
今、幸せを噛み締めている。
別に今は幸せでもなんでもないのだけれど。
高校の時に、俺がクソみたいな性格しててめちゃくちゃ迷惑をかけた元カノ。
そんな元カノともこの前軽く飲みに行き、めちゃくちゃ高いテンションとドジっぷり、幸せそうな振る舞いと笑顔を見て
すげぇ嬉しかった。父親からひどい暴力を受けていた子が、父親から離れるために東京で就職を決め、独り立ちしてきた。幸せな彼氏も持ってる。
そんな環境にいたのにとても元気をくれる。
あの時あんなにクソだった俺に笑顔を与えてくれた。
今でもちょっと後悔しちゃうくらい凄い女の子で、しかもとびきり可愛いんだ。自慢出来る、俺の初めての彼女だ。
去年、半同棲という形で半年間一緒にいた元カノ。
お互いいろいろあった、だけど正直俺の方が助けられていた。インフルエンザの時も入院した時も、とても尽くしてくれた。多分いなかったら俺が死んでただろう。
彼女を失い、彼女が好きだったアイドルに会いに興味を持ち、その魅力にひかれた。
当然彼女が怒ることはわかっていた。
だけど区切りをつけるために気づかせたのかもしれない。
彼女は俺のことをかなり嫌いだと思うが仕方ないことをした、申し訳なさしかない。
あれだけ尽くしてくれた。高嶺の花のような女の子は正直もう現れないと思う。
今の彼氏ともとても良くやっているみたいだ、結婚したら素直にお祝いをしてあげたい。
生きようと思えるあの子が続いてほしい。俺は今になって、感謝を常にしている。今更かもしれないけど。
こんな過去を持って、俺は今考えている。
それぞれ二人が愛してくれた期間、俺がどれだけ馬鹿だったかについては反省しなければならない。
もし今度恋をする時は、精一杯大切にして、精一杯頑張りたい。
それは当然のことなんだけど。
今は何もかも貪欲にならなくていいんだなって
今の俺はそういう状態が一番楽なのかもしれない。元々この2人も、そういう感じで付き合ったのではないのだから。
求めるな、ただ周りの人を大切にしろ。その思いが大切ってことを改めて知るために。だから彼女たちがいた幸せを、噛み締めることにする。
辛いことはあるだろうが、これからも幸せであってくれ。俺は俺なりに頑張るから。もしなんかあったらいつでも頼ってくれ。と
聞こえないかもしれないけど俺はそう願ってる